活動報告

 

医学部1年生を対象に食育ワークショップを開催しました

地域医療振興協会では、自治医科大学の医学生を対象に、大学ではなかなか学ぶことができない、将来医師として役立つモノの見方や考え方を学ぶ機会を提供する取り組み『ともしび塾』を昨年から開講しています。今回は、1年生を対象に、美味しく、楽しく、『食』について学ぶワークショップを開催しました。

演習では学生食堂で用意していただいた料理を用いて、20代の一般的な男女の適量とバランスの良い料理の組み合わせの体験学習を行いました。具体的には、バイキング形式で選択した料理を「3・1・2弁当箱法」1)のルールに従い弁当箱に主食・主菜・副菜の料理を詰め替えて、量と各料理が丁度良く選択できていたかを確認しました。

みんなで美味しく食事をとった後は、演習の結果や前日の食事記録、随時尿のNa/K比の結果をふまえて、自分の食生活で最も改善が必要だと感じたテーマに分かれてディスカッションを行いました。どうしたら解決できそうかの話し合いでは、自らの意識や努力でできることだけでなく、寮や大学内の食環境についても意見や要望なども多くあがりました。
事後のアンケートでは、「自分の食生活を見直す良い機会になった」「食塩について考えるきっかけになった」「朝食を食べようと思った」などの記載が多くみられ、多くの気づきがあったようでした。今後も大学と連携を深めながら、継続的に取り組んでいきたいと思います。

1)NPO法人食生態学実践フォーラム:「3・1・2弁当箱法」 http://shokuseitaigaku.com/2014/bentobako

 

※昨年の食育ワークショップの詳細は「月刊地域医学」2017年4月号に掲載しています。