活動報告

 

医学生1年生を対象に食育ワークショップ2018を開催

自治医科大学の1年生を対象として毎年行っている「食育ワークショップ」も、今年で3回目となりました。
 本事業は自治医科大学と地域医療振興協会との共催事業として実施しています。自治医科大学では、学生の食育を重視し、2018年度から同大学の事業計画に「食育を推進することを通じて学生の就学・生活環境の向上を図る」ことが掲げられました。

今年度も、「3・1・2弁当箱法」を用いて、実際の料理を用いて自分自身の1食の適量を把握する体験型の学習を行い、主食・主菜・副菜がそろった栄養のバランスについて自分の食生活を見直してもらう機会を提供しました。また、尿中ナトリウムとカリウムの比率を当日測定し、前日の食事記録と照らして食塩やカリウムの主な供給源である野菜や果物の摂取状況がどうだったかを振り返る演習を行いました。

尿中のNa/K比が高かった学生からは「昨日塩キャベツを4杯も食べた!」「夜中に大盛りラーメン食べたからだ~」などの発言があり、一定の気付きがあったようです。
参加した医学生の中で、尿中のNa/K比率が高かった学生2人に対して、どのように食生活を改善したらよいかについて、食事記録を参考にしながら、全員でグループワークを行い、改善にむけた提案を行いました。

中村センター長によるレクチャーでは、栄養バランスの保つことの大切さのほか、日本人の課題である食塩摂取の実態、ナトリウムとカリウムのバランス、食塩を減らすための留意点や食環境面からのアプローチなどについて説明しました。そのほか、体験型のクイズとして、減塩と通常の同じメーカーの商品の食べ比べをして、どちらが減塩商品かをあてるクイズをしました。

なお、本ワークショップの運営にあたっては、新入生の先輩にあたる学生自治会の組織(BBS)の学生さんたちが当日の受付をはじめ、尿中のNa/K比の測定、グループ討論におけるとりまとめ役などを担当してくれています。BBSの皆さん、ありがとうございました。