活動報告

 

群馬県嬬恋村のフレイル予防教室の成果が明らかになりました

群馬県嬬恋村では2016年3月に行った高齢者健康調査の結果をもとに、「住民主体で健康長寿の村づくり」を目指し、2017年5月からフレイル予防サポーター(フレパル)が中心となり、フレイル予防教室(わっきゃない教室)を開始しました。4年目を迎えた2020年、教室に参加した方々にどんな変化があったかを調べるため、高齢者健康調査を実施しました。その結果、この教室がフレイル予防に役立つことがわかりました。

 

 

フレイル予防教室は、週1回60~90分、地区の公民館で運動、栄養、社会参加の3つのプログラムを行っています。

フレイル予防教室の輪はどんどん広がり、研修を受けたサポーターは約60名。

教室は現在村内11地区中、6地区7か所で行われ、村内の65歳以上の方々の約1割が参加されています。

 

2020年2月に行った調査の結果、教室に参加した人はフレイルの状態が改善していることが分かりました(もともとのフレイルの状態を調整後)。

その他、教室に参加している人では、していない人に比べて約4倍身体活動量が増えていたり、食事面でも、教室に参加している人の方が、毎日食べる食品の数が増えるなど、良い結果が得られました。

今後は、地域でのフレイル予防の一層の普及と、村の診療所とも連携し、医療ニーズの高い方々へのフレイル予防について検討していきたいと考えています。

 

 

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