盛況!多職種で企画し「台東病院・老健千束祭」を開催
今年9月、台東区立台東病院・老人保健施設千束(以下、台東病院)では、「台東病院:老健千束祭(以下、病院祭)が開催されました(2019年9月8日)。
病院祭は、台東病院が「地域ヘルスプロモーション病院」として、患者・利用者様やその家族、地域住民の健康づくりに取り組む一環として開催したものです。2019年5月に実行委員会を立ち上げ、企画と準備を進めました。
初めての病院祭。不安もありましたが、開場と同時に家族ぐるみで訪れる方も多く、一般来場者に加えて、地域のボランティアや台東区の関係者、療養病棟や老健施設等の入院患者・入所者など、総勢300名をお迎えし、院内は終日、活気にあふれた一日となりました。
1階ロビーのメイン会場では、医師による認知症や人生会議(アドバンス・ケア・プラニング)の講演に加えて、職員のバンド生演奏、地域のボランティアによる踊りや和太鼓の迫力あるステージが披露され、会場は祭りムード一色に。
来場者は院内をめぐり、血管年齢や体力測定、減塩食・介護食の試食、認知症に関するクイズ形式のスタンプラリー等を体験。日ごろの生活習慣を振り返ると共に、職員からの説明に熱心に耳を傾ける光景もみられました。
薬剤師体験もできる施設見学ツアーでは、いつもとは異なる角度から病院の仕事を実感する機会とるなど、病院祭ならではの体験に、緊張と笑顔がこぼれました。
来場者のアンケートでは、9割の方から「来年も参加したい」という声が寄せられ、「地域にとって大切な病院だと思った」「親しみがもてた」という回答が多く寄せられました。
病院職員にとっても、台東病院の果たす役割の大切さ・地域とのかかわりを実感する機会となり、引き続きの地域医療への貢献と、ヘルスプロモーション活動推進への意欲が示されました。
ヘルスプロモーション研究センターは、2017年度から台東病院と協働しヘルスプロモーション活動に取組むと共に、病院祭も企画、実施、評価に関わりました。今回の経験や成果を台東病院の今後の活動や他の協会施設の実践に活かせるよう、今後も取り組んでまいります。