兵庫県でバス事業を営む神姫バス株式会社が、地域包括ケアシステムの担い手になるべく地域高齢者のフレイル予防に取り組む準備を始めました。バスガイドさんをはじめとする社員がフレイル予防サポーターとなり、高齢者の外出支援や買い物支援をしながらフレイル予防の一端を担おう、という企画です。ヘルスプロモーション研究センターでは、既に群馬県嬬恋村で行っているサポーター養成研修のノウハウと教材を活用し、神姫バスのサポーター養成研修の講師を務めました。
| 日程 | テーマ | 内容 |
|---|---|---|
| 2月16日 | ・さあフレイル予防に取り組もう | ・なぜ今、フレイル予防が大切か ・フレイル予防の3本柱 |
| 2月24日 | ・フレイルを予防する運動 ゲスト：嬬恋村フレイル予防サポーター（健康運動指導士） | ・運動プログラムの進め方 ・「ストレッチ」「筋力運動」のポイント（講演） |
| 3月2日 | ・フレイルを予防する食事① | ・中年期から高齢期へ「食生活のギアチェンジ」 ・フレイルを予防するために「何を食べればよいか」 |
| 3月9日 | ・フレイルを予防する食事② | ・「どれだけ食べればよいか」量を意識して食べよう（講演） ・オーラルフレイルと口臭ケア（講演） |
| 3月16日 | ・実践！笑いの健康法 ・バスを活用したフレイル予防 | ・いつまでも笑顔で交流を楽しむために（講演） ・バスを活用したフレイル予防事業を考える（グループワーク） |
| 3月23日 | ・フレイル予防事業の夢を語ろう ＜ゲスト＞ 嬬恋村フレイル予防サポーター 嬬恋村地域包括支援センター保健師 | ・バスを活用したフレイル予防の事業案の発表会 ・嬬恋村との意見交換 |
| 3月30日 | ・サポーター認定試験 | ・筆記試験と実技試験（運動・紙芝居等の実演） |
研修は完全オンラインで行いました。運動はDVDを活用し、栄養プログラムのエッセンスを伝える「紙芝居」は動画化することで臨場感を出し、内容はもとより、話す速度や強弱を体感してもらえるよう工夫しました。嬬恋村の方々にもゲストとして参加いただき、実際に教室を運営する際の注意点等を、体験談を交えてお話しいただきました。
最終回には、バスガイドさんたちが考えた独自の「バスを活用したフレイル予防」の企画発表会を行い、嬬恋村の方々と意見交換を行いました。
思わず参加したくなる魅力あふれるコンテンツに、嬬恋のコメンテーターからも「嬬恋村にも来てください！」との声が上がりました。
認定試験もオンラインで行い、全員優秀な成績で合格！14名のフレイル予防バスガイドが誕生しました。
関連記事が日経グローカルのNo.409号（2021年4月5日発行）に「地域ブランド戦略～高齢者に寄り添うバス会社」として紹介されています。
ご興味のある方はぜひご覧ください。
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