活動報告

 

青森県東通村にて、「村おこしワークショップ」を行いました

青森県東通村では、地域活性・村おこしを目指した「まるごと元気!東通村」プロジェクト(5ヶ年計画)を開始しました!このプロジェクトは、東通村、東通地域医療センター、ヘルスプロモーション研究センター、動脈硬化予防啓発センターの4つの組織が協働して実施するものです。今回、そのキックオフとして、まずは村内の各コミュニティで核となっている方々と、村の健康課題と現状についての情報を共有し、今後、共に活動できるよう9月20日(村のキーパーソン対象)、11月9日(村内産業関係者対象)に、ワークショップを行いました。

ワークショップの前段、体の部位ごとの筋肉量やサルコペニアの診断基準の一つ「骨格筋量指数(SMI)」が測定できる新しい体組成計を用いた測定や、食塩摂取の傾向が簡単にわかる尿検査(尿中Na/K比)を行うと、「思ったより筋肉が少ない!」「塩分が多い!」など、会場では驚きの声が上がりました。

ワークショップの冒頭、中村正和センター長による、伝統芸能や村の絆等、東通村ならではの「強み」がある一方、その強みを台無しにする飲酒や高い喫煙率等といった「弱み」について、県や国との比較を交えながら村の健康データの説明に、自身の検査結果を見ながら、大きくうなずく参加者の姿が見られました。

ワークショップでは、健康課題を書いたカードを用いて、参加者の思いを見える化する「カードゲーム」の手法を用いた意見交換を行いました。

さらに11月9日には個人の筋肉量等測定結果やカードゲームの結果をふまえ、村が元気であり続けるために「どんなことができそう?」「どんなことがやってみたい?」をテーマに語り合いました。「村と企業が一体となった大運動会をやりたい」「盲導犬・介助犬、引退犬を引取って散歩する村になれば、糖尿病の予防と治療にも役立つ」など、ユニークなアイデアも多数出され、「こうした話し合いの場が大切だ」との声も上がりました。

今後も、ワークショップを定期的に開催し、村の伝統文化の伝承や村の活性化につながる取組みを、どんどん広げていきたいと思います。

当日の講演資料は、こちらからご覧いただけます。