活動報告

 

台東区立台東病院 管理者 山田隆司先生が、第7回J-HPHカンファレンスで講演しました

2022年11月13日(日)第7回J-HPHカンファレンス(東京)にて、「地域ヘルスプロモーション病院の実践」をテーマに台東区立台東病院 管理者 山田隆司先生が特別講演を行いました。

 

 

J-HPHカンファレンスは、患者、職員、地域住民の健康水準の向上を目指す日本HPHネットワークが毎年開催するもので、同ネットワークには、現在約120の医療施設や薬局、研究機関などが加盟しています。第7回のカンファレンスは「医療と介護にヘルスプロモーションを実装化する~ヘルスサービスの進化を目指して~」をテーマに開催され、医療と介護にヘルスプロモーションを組み入れた実践の交流と、それにより、「公正な医療と介護の質の向上」にどのように寄与できるかを議論する場となりました。

 

 

その中で、山田隆司先生は、まず医師として地域住民と共にこれまで歩まれてきた経験や、地域医療に対する思い、その中で総合診療医が担う役割について話された後、まさに医療と介護の現場でヘルスプロモーション活動を実践されている台東病院・老人保健施設千束での先進的な取組を紹介されました。

 

 

活動の開始にあたり、トップダウンではなく職員が一丸となって取り組む活動にするために開催した「職員ワークショップ」や、そこで出た案を具現化して実践につなげた「禁煙支援活動」「病院祭」「認知症カフェ」「食生活改善支援」「フレイル予防」の取組について、動画も交えて講演されました。

そのほか、医療施設でヘルスプロモーション活動を行うことの意義、活動のために必要な要素やステップについても解説され、理念と実践が一体となった、説得力のある講演内容でした。最後に、地域医療振興協会が目指す地域ヘルスプロモーション病院のビジョンを述べられ、多くの参加者から賛同の拍手が湧きました。ヘルスプロモーション研究センターも、今後、台東病院をはじめとする協会内施設と協働し、さらなる地域のヘルスプロモーション活動の推進に注力していきたいと思います。