活動報告

 

「東通村と青森県立保健大学、地域医療振興協会との包括的な連携協力に関する協定」を締結しました

ヘルスプロモーション研究センターでは、2019年に東通村と協働した東通村発短命県返上プロジェクト「丸ごと元気!東通村」を開始し、伝統文化の継承と地域の活性化を上位目標とした健康づくり事業を行っています。2021年からは日本高血圧学会が厚生労働省から受託した減塩対策の大規模実証事業(「食行動の変容に向けた尿検査及び食環境整備に係る実証事業」)の実施にあたり、村と青森県立保健大学、地域医療振興協会(東通村医療センターとヘルスプロモーション研究センター)の三者で連携協定を締結し、事業を推進してきました(2023年3月に完了)。

今般、大規模実証事業後も村の健康づくり事業を継続発展させるため、三者で新たに3年間の包括連携協定を締結しました。新しい協定は、住民が生涯にわたり、健康で安心した生活を送ることができるよう、保健・医療・福祉サービスに加えて、健康づくりや生きがい活動、地域の助け合い活動等を一体的に提供できる体制を構築することを目的としました。

締結式は2023年4月17日に東通村役場で行われました。協定書に署名後、畑中稔朗東通村長は、「三者が協力し合い、お互いのノウハウや資源を持ち寄って、いかに村民の皆様に効果的なアプローチができるか模索していきたい」と述べられました。吉池信男青森県立保健大学理事長は「保健医療福祉の人材育成をする機関として、地域とつながりながら教育・研究し社会貢献につなげていくことはとても重要」と述べられ、吉新通康地域医療振興協会会長の代理として参加したヘルスプロモーション研究センターの中村正和センター長は「これからはみんなの健康をみんなで守る、住民だけでなく地元の企業や漁協などの団体が同じ方向を向いて活動していく必要がある。青森県の中でも東通村の取組が一つのモデルとなるとよい」と話しました。

 

2023年度は、村の職員健診の場を活用して尿中ナトカリ比を測定したり、三歳児健診で保護者への減塩の啓発を行うなど、減塩を中心とした取組を行う予定です。

さらに、減塩だけでなく、産業保健と連携した運動促進や、フレイル予防の取組も行っていきたいと考えています。

締結式の様子とこれまでの東通村での取組については、それぞれ下記からご覧いただけます。

青森県立保健大学HP:https://www.auhw.ac.jp/promotion/katsudou/2023-0418-1157-237.html

ヘルプロHP:https://healthprom.jadecom.or.jp/post-all/