「今こそ地域診断~介護予防編~」セミナー2018を開催しました
2018年7月12日(木)に、「今こそ地域診断~介護予防編~」セミナーを開催しました。
当センターでは、2015年以降、既存の保健統計資料を用いて地域の健康課題を明らかにするデータ分析の手法を学ぶ地域診断セミナーを毎年開催してきました。今年度は、社会的なニーズの高まりを受け、 介護予防を推進するための地域診断セミナーを新たに開催しました。
大学関係者や自治体職員など、14名の方にご参加いただきました。
講師には、千葉大学予防医学センターの辻大士先生をお迎えし、講義とワークショップという2部構成でセミナーを行いました。
講義では、厚生労働省の政策の動向や地域診断の必要性が説明され、厚生労働省が提供している”地域包括ケア「見える化」システム”や、日本老年学的評価研究(JAGES)が提供している日常生活圏域ニーズ調査のデータを基にした”地域マネジメント支援システム”といった、地域診断ツールが紹介されました。特に、”地域マネジメント支援システム”については、システムの基となっている日本老年学的評価研究についての説明や、同システムの活用事例の紹介など、詳しく解説していただきました。その他、地域診断をおこなう上で特に重要な指標についてなど、地域診断の基本的な事項についてもご講演いただきました。
ワークショップでは、“地域マネジメント支援システム”を使って実際に地域診断を行う演習を行いました。サンプルデータを見ながら課題を抽出し、対策を考えるというもので、グループごとに活発な議論が繰り広げられました。
本セミナーが今後の皆様の活動の一助となれば幸いです。
当日の配布資料はこちら→
解説資料は9月下旬頃掲載予定(月刊地域医学2018年32巻10号)