台東保健所にてがん予防をテーマに講演会を行いました
台東区主催の平成30年度がん・禁煙講演会が台東保健所で開催されました。当日は、中村センター長が一般の方を対象に「がん予防は認知症予防にもつながる~意外と知られていない事実とは?~」をテーマに講演しました(2018年10月20日)。
高齢化が進む中で、2人に1人ががんになる、3人に1人ががんで死ぬといわれており、がんはすべての人にとって身近な病気です。講演では、がんの実態やがんにかからないようにするための一次予防、がんにかかっても命を落とさないための二次予防についてわかりやすく解説しました。
がんの実態では、かかる危険や命を落とす危険からどのようながんに気を付けないといけないのか、がんによって生存率にどのような違いがあるのかについて、データを示して解説しました。がんの一次予防には生活習慣の改善が重要です。具体的には禁煙、適正飲酒、バランスの良い食事、適度な運動、適正体重の維持、ウイルスの感染チェックがあり、これらを日本人のためのがんの予防法(いわゆる6か条)として紹介しました。特にがんの原因の中で最大で単一の原因であるたばこについては、受動喫煙や加熱式たばこの健康影響も含めて詳しく解説しました。がんの二次予防としては国が推奨する5つのがん検診(胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がん)の受診が有効であり、がんで命を落とさないためにきちんと受けることが大切であることを強調しました。
当日の講演資料は、こちらからご覧いただけます。